【商品レビュー】高アルコールなのに、もはや水!雑味を完全に排除した甘くないチューハイ「Sapporo CHU-HI 99.99 クリアドライ」はストロングゼロを超えるか?
こんにちは。
昨今のアルコール業界のトレンドと言えば「高アルコール」でしょう。
ビールでもRTD(チューハイ)でも、6%以上のものが非常に増えてきました。「ストロング」という言葉が商品名によく入るようになりましたね。
現在のチューハイ市場では、なんと半分以上の売り上げが、この高アルコールチューハイによるものだと言うことです。もしかしたら、今後はビールでも同じような流れになるかもしれません。
こういう「コスパよく酔える」製品は、お金のない若者だけでなく、中年以上の年齢層の方(特に男性)がよく買うらしいです。彼らはお金はそこそこ持っていますが、仕事帰りに毎日家で晩酌する人も多いです。毎日かかる固定費と考えれば、コスパを大事にするのもうなずけます。
さて、最近、とんでもない高アルコール製品が発売されました。スーパーやコンビニで、この商品を見た人はいませんか?
「アルコール度数99.99%!?殺す気か!?」
と思ったのは私だけじゃないはず。
こちらの商品、パッケージカラーもブラック一に統一されており、チューハイ売り場ではかなり異彩を放っています。
色々な種類が並ぶチューハイ売り場でも、ついつい目に入ってしまいます。見覚えのある人もいるのではないでしょうか?
これは、(株)サッポロビールさんの新商品である「Sapporo CHU-HI 99.99 クリアドライ」です。”99.99”と書いて”フォーナイン”と読むみたいです。つまりは商品名の一部です。
残念ながら(?)アルコール度数ではありませんでした。アルコール度数は9%。99.99%ではありませんでしたが、高アルコールチューハイでは最高クラスです。
ちなみに99.99%のアルコール(エタノール)だと、ちょっとしたものの弾みで簡単に発火するただの液体燃料なので、相当な危険物になってしまいます。飲んだらやばいとか、それ以前の問題です。
それがスーパーで”100円+税”で売っているわけですから、まあ初見は相当びっくりしましたね。武器商人かな?
もしかして、そういうミスリードで注目を集める、巧妙な企業戦略なのかもしれません(たぶん違う)
さて、この99.99という数字は、アルコール原として使用しているウォッカの純度を表しているそうです。ここでいう純度とは、「含有する全有機溶剤に対するエタノールの割合」のことらしいです。
スーパーに書いてあった広告によると「ウォッカを高純度にすることで徹底的に雑味をなくし、スッキリとした味わいを実現した」らしいです。
…純度がどんな理屈に味に影響するかは知りませんが、「高純度ウォッカ使用」って響きが、なんとなくクリアな感じがしておいしそうですね
1. 買ってみた!!
というわけて、目についたこの商品を実際に購入!
味は「クリアドライ」と「レモン」の2種類。
今回は高純度ウォッカの力を確かめるべく、「クリアドライ」を選択。レモンなら香料でいくらでも雑味やアルコール臭をごまかせますからね。「肉の善し悪しは、塩こしょうで食ったときに一番よく分かる」みたいな、そんな感じ。(あと、僕が純粋に甘くないお酒が好きなので)
帰路につき、速攻で家に帰って身支度を済ませ、キンキンに冷えた状態で1口目!味の感想は…
「・・・」
「・・・・・」
「・・・・・・・・?」
「あっ、これヤバイやつだ」
みたいな、そんな感じでした。
とにかく、アルコール感が非常に薄いです。
美味いとかそういうのの以前に「びっくりして一瞬理解できない」という感じです。それくらいに、雑味とアルコール臭が消されていたのです。
9%もアルコールが入っているのも忘れ、そのまま2口目、3口目…。
少し冷静になってきました。味としては、ほのかに香料の酸味が利いていて、甘くはないです。甘いチューハイが苦手な僕でも飲みやすい味です。
そしてやっぱりアルコール臭がしません。ノンアルではないことは分かるのですが、9%も入っているとは到底思えません。5%でも「飲みやすい」の範疇に入ってしまうくらいです。
そのまま4口目、5口目をちょっと豪快にがぶっと…喉が温かくなるのを感じました。間違いありません。ちゃんと9%アルコールが入っています。ただ相変わらず味は極限までスッキリとしていて、全く飽きが来ません。
そして、あれよあれよと言う間にごちそうさま。その直後、一気にお酒が回ってきて、そのままベッドで寝てしましました。
間違いありません。ちゃんと9%アルコールが入っています(2回目)
…というのが、フォーナインのドライクリアの感想です。
2. まとめ ~高純度ウォッカってすごいね~
とんでもないものが現れたな、と思いました。
高アルコール市場のメイン顧客は中年以上の男性ですが、彼らは甘くないチューハイを好む傾向にあります。
現に、甘くない高アルコールチューハイの代表格である「ストロングゼロ」は非常に人気の高い商品です。
その牙城を、この「フォーナイン クリアドライ」は崩すかもしれません。
フォーナインの特徴は、炭酸があまり強くないところにあります。これは炭酸があまり得意でない顧客への差別点になりますが、それだけではありません。
通常、炭酸は入れれば入れるほど雑味やアルコール臭を消せるのですが、フォーナインは、最低限の炭酸と香料の量だけでそれを実現しているのです。しかもその水準は、これまでのどの高アルコールチューハイよりも高いです。
味は、ほんの少し酸味が香るくらい。香料は本当に最低限の量だけ入れていると感じました。これが「高純度ウォッカ」なせる業ということなのでしょうか?
とにかく、”甘くない高アルコール製品”をよく飲まれる方は、是非一度手に取ってみてください。何より、値段も350mlが100円(コンビニだと110円くらい)で買えるというコスパの良さもあります。
味と価格とイメージがぴったりと合致した、とても良い商品だと感じました。
ちなみにテレビCMは長谷川博己が出ていて、とにかくスタイリッシュです。いい意味で、サッポロさんっぽくないですね
僕も、近いうちにまた飲んでみたいと思っています。もしかしたらこのまま、自分の中でのレギュラー製品になるかもしれません。
高アルコール市場に生まれた新体験をあなたも是非お試しあれ。
おわり